原油安は一時的、世界需要回復へ=サウジ石油相顧問

2015年4月9日(木)23時20分

[リヤド 9日 ロイター] - サウジアラビア石油鉱物資源相のアドバイザーは9日、世界的な原油需要は今後伸びると予想されることから、現在見られる原油価格の下落は一時的なものに過ぎないとの見方を示した。

石油鉱物資源相のアドバイザー、イブラヒム・アルムハンナ氏はリヤドで開かれたエネルギー関連の会議で、世界的な原油需要は毎年最大日量100万バレル増加すると予想。消費も2025年には日量1億0500万バレルに達するとの見通しを示した。

そのうえで「現在見られる原油価格の下落、および需要の低迷は不自然な状況で、一時的なものに過ぎない」と述べた。

また6月5日に開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会で何が決定されるか、現時点で言及するのは時期尚早との考えを示した。

OPECは前回11月の総会で、原油価格引き上げに向けた減産は決定せず、OPECとしての市場シェア維持を優先させた。OPEC加盟国のなかで最大の輸出規模を持つサウジアラビアがこうした決定を主導したと見られている。

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