米財界トップ、対キューバ貿易制裁解除の議会承認を楽観視

2015年4月9日(木)13時41分

[パナマシティー 9日 ロイター] - 米商業会議所会頭のトーマス・ドナヒュー氏は8日、米議会がキューバへの貿易制裁解除を来年の大統領選挙までに承認する可能性について、楽観視していることを明らかにした。

ドナヒュー会頭は「共和党については心配していない。大統領選前にはまとまるだろう」と強気の構えをみせた。「まだ時間はたっぷりある。円滑に事が運ぶことを期待している」と加えた。

最も影響力の大きい財界きってのロビイストとして知られるドナヒュー氏は、米政府のキューバへの制裁を「官による民間セクターへの干渉」とし、かねてから異を唱えてきた。

オバマ大統領は、自身のキューバへの門戸開放政策の一環として一部の領域に限って制裁内容を緩和し、さらなる完全解除を議会に要求しているが、上下両院で共和党指導部から強い反発を受けている。

冷戦下で1962年に開始された制裁で、米企業はキューバとのビジネスを禁じられてきた。

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