OPEC供給量が10月以来の高水準、市場シェア固守

2015年4月1日(水)01時05分

[ロンドン 31日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)による原油供給量が3月は日量3063万バレルとなり、前年10月以来の高水準となったことがロイターの調査で明らかになった。

悪天候で落ち込んでいたイラクの供給量が回復したほか、サウジアラビアの供給量が過去最多に迫る水準となったことなどが背景。OPECが市場シェアを守るために供給量を削減していないことが浮き彫りとなった。

コメルツ銀行(フランクフルト)のアナリスト、カールステン・フリッシュ氏は、「需要は年初時点で予想よりやや力強かったが、市場全体の供給過多を吸収できるほどではない」とし、「在庫の積み上がりから分かる通り、市場は依然として供給過剰な状態となっている」と述べた。

試算によると、サウジアラビアの3月の供給量は平均して日量1000万バレル弱。これまでの同国の1カ月の最多供給量は2013年に付けた日量1005万バレルだった。

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