中国主席「司法の誤り適切に対処」、問題相次ぎ民衆の怒り拡大

2015年3月26日(木)13時04分

[北京 26日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、司法の誤りに適切に対処しなければ法治に向けた努力が損なわれるとの危機感を示した。国営メディアが伝えた。

習主席は、司法制度への信頼を高めることは経済改革にとっても必要不可欠との認識を示している。

昨年12月には、強姦(ごうかん)殺人の罪で18年前に死刑が執行された当時10代の内モンゴル自治区出身男性に対し再審無罪判決が言い渡された冤罪(えんざい)事件が話題となるなど、司法に対する民衆の怒りが広がった。

25日遅くに配信された国営新華社の報道によると、習主席は「司法活動にも不公平、冤罪、誤審、腐敗といった問題が含まれている」と指摘。「これらの問題をしっかりと解決しなければ、全面的な『依法治国(法によって国を治める)』に向けた過程および社会正義が重大な影響を受ける」と述べた。

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