独墜落機、操縦士1人コックピットから閉め出し=音声記録で米紙

2015年3月26日(木)17時59分

[セーヌレザルプ/パリ 26日 ロイター] - 独ルフトハンザの格安航空部門 、ジャーマンウィングスの旅客機が仏アルプスの山岳地帯に墜落した事故で、操縦士の1人が飛行中にコックピットを離れ、墜落前に戻れなかった可能性があることが分かった。

米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が、事故機から回収されたボイスレコーダーの調査担当者の話として報じた。操縦士がコックピットを離れた理由などは明らかになっていない。

この担当者は同紙に対し「操縦室の外にいた男性が最初、ドアを軽くたたく音が聞こえた。その後、男性は強くノックしたが、応答は1度もなかった」と指摘。「その男性がドアを壊そうとする音も聞こえた」という。

ルフトハンザの広報は、この報道を把握しているとした上で、「当局から報道に関する発表はない。情報収集を進めている段階だ」とした。

フランスの航空事故調査局(BEA)のレミ・ジュティ局長は、「聞き取り可能な音声データの取り出しを始めたばかりだ」とし、基礎的な解析には「数日」かかり、最終的な結論を導き出すにはさらに時間が必要との見通しを示した。

事故機のブラックボックスは1個回収されたが、もう1つのブラックボックスの捜索は続けられている。一方、オランド仏大統領、メルケル独首相、スペインのラホイ首相が25日現場を訪れ、犠牲者150人に哀悼の意をささげた。

*内容を追加します。

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