ドイツの高校生16人も墜落事故の犠牲に、「あまりに痛ましい」

2015年3月25日(水)15時51分

[ハルターン・アム・ゼー(ドイツ) 24日 ロイター] - 24日に仏アルプスの山岳地帯に墜落し、乗客乗員150人全員が死亡したドイツ旅客機には、スペインでの語学交換プログラムを終えて帰国の途にあった高校生16人と教師2人も搭乗していた。この悲報を受け、学校ではクラスメートたちが深い悲しみと衝撃に包まれている。

墜落したのは独ルフトハンザの格安航空部門ジャーマンウィングスのエアバスA320型機。スペインのバルセロナからドイツのデュッセルドルフに向かっていた。

高校生たちはバルセロナ近郊で1週間の語学交換プログラムを終了し、デュッセルドルフから北に約50キロにある小さな町ハルターン・アム・ゼーに戻るため同機に搭乗していた。

町があるノルトライン・ベストファーレン州の教育相は、搭乗していた高校生の大半が15歳前後だったとし、「あまりに痛ましく、悲しみは計り知れない」と語った。

クリンペル町長によると、同機が消息不明との報道は直ちに学校中に広まり、生徒たちは自分たちで情報を得ようとしていた。搭乗していたクラスメートらの携帯はつながらず、生徒たちは同機が墜落した可能性が高いことを知らされたという。

その後、学校は休校になり生徒たちは帰宅。しかし、多くは午後にろうそくを手に再び学校へ戻り、事故の犠牲となった友人たちを追悼した。また、教会も追悼のために開放され、住民たちは半旗を掲げた。

町長はまた、一部の保護者が空港に向かったことを明らかにし、「われわれはショック状態にある。想像を絶する」と述べ、涙をこらえた。

一方、交換プログラム先であるスペインのリナーズ・デル・バレスの町長はロイターに対し、町全体が悲しみで混乱しているとし、「家族はお互いに知っている仲だ。(生徒たちを)今朝6時に見送ったのに」と語った。

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