スペイン銀行再編基金、バンコ・マドリードは救済しないと発表

2015年3月19日(木)17時10分

[マドリード 19日 ロイター] - スペインの銀行再編基金(FROB)は18日遅く、アンドラ公国の銀行バンカ・プリバダ・ダンドラ(BPA)のスペイン子会社、バンコ・マドリードを救済しないと発表した。

倒産手続きに入る見通し。

FROBは、バンコ・マドリードの問題はシステミックリスク(金融市場全体に波及するリスク)をもたらしていないため、公的資金の投入は必要ないと説明。同基金は2012年の金融危機の際に複数のスペインの銀行を救済していた。

バンコ・マドリードは、親会社のBPAについて米当局がマネーロンダリングの疑いがあると公表したことを受けて多額の預金流出に見舞われたため、今週に入って倒産手続きを要請していた。 スペイン中央銀行は同行の全業務を停止した。

同行の主力部門はプライベート・バンキングで、マネーロンダリングの疑いが公表される前は、運用資産が60億ユーロ(64億7000万ドル)、預金口座を持つ顧客は1万5000人に上っていた。

FROBは、預金保険により顧客1人当たり10万ユーロまで保全されると確認した。

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