ウクライナの5年物CDS過去最高、債務繰り延べ交渉に懸念

2015年3月18日(水)03時04分

[ロンドン 17日 ロイター] - ウクライナの5年物の債務保証コストが17日のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で過去最高水準を更新した。同国が近く交渉を開始する債務繰り延べについて、債権者の損失が当初の予想より膨らむとの見方が出ていることで、同国のドル建て債も下落している。

マークイットのデータによると、ウクライナの期間5年のCDSスプレッドは4745ベーシスポイント(bp)と、前日から466bp拡大。これまでの過去最高は2009年初旬につけた約4500bpだった。

1年物CDSスプレッドは5年物を大きく上回る1万2727bp。ウクライナに対する短期的なリスクが市場で意識されていることが示されている。

ウクライナ政府は近く、フランクリン・テンプルトン、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)、ブラックロックなどの債権者と債務繰り延べをめぐる協議を開始。国際通貨基金(IMF)が承認した再建計画の下、向こう4年間で150億ドルを超える債務の繰り延べを目指す。

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