豪政府、グレートバリアリーフの保護強化策を発表

2015年3月17日(火)17時38分

[メルボルン 16日 ロイター] - オーストラリア政府は、同国北東部沖にある世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフの保護を強化するため、グレートバリアリーフ海洋公園内における浚渫(しゅんせつ)土砂の投棄を禁止する計画の詳細を発表した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「危機遺産リスト」に加えられる事態を防ぐ狙いがある。

グレートバリアリーフでは、サンゴ礁が大きな被害を受け、ジュゴンやウミガメなどの生物種が危機にさらされているとされ、ユネスコの世界遺産委員会は危機遺産に加えるかどうかを6月に決定する。

グレートバリアリーフをめぐっては、インドの2つのコングロマリット(企業連合)による新石炭鉱山計画や運搬用の港湾拡大を中止させようと、環境保護団体が活動を続けている。

クイーンズランド州資源当局は、投棄禁止で港湾の拡大が阻害されると不満を表明した。

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