豪中銀議事録が追加利下げに含み、3月は指標検証のため見送り

2015年3月17日(火)10時29分

[シドニー 17日 ロイター] - 豪準備銀行が17日公表した前回金融政策会合の議事録では、超低金利下の家計の動向に不透明感があることから、利下げ見送りが賢明と判断したことが明らかになった。ただ、今後の追加利下げに含みを残した。

中銀は3月3日の会合で政策金利を2.25%に据え置いた。

議事録によると、金利構造と経済がこれまでの変化に対応できるよう、時間をおくことが適切との声がメンバーから上がった。

「経済が想定通りの軌道上にあるのか見極める上で、さらなる指標を待つべきとの意見が出た」ほか、「こうしたすべての要因を踏まえ、キャッシュレートを当面据え置くことが適切と判断した。持続的な需要拡大と、目標に沿ったインフレ率の維持に向け、将来的に一段の緩和が必要になる可能性があることにも留意する」としている。

豪ドルについては、主要コモディティ価格が大幅に下落していることを踏まえると、基本的な価値に関する予想の大半を依然として上回っていると指摘。一段の下落が望ましいと考えていることを示唆した。

議事録は、金融政策はすでに緩和的と指摘。豪ドル相場の一段安が、バランスのとれた経済成長の実現に寄与するとの認識を示した。

その上で議事録は「成長とインフレ率に関する現在の予想に基づけば、金融政策をさらに緩和すべき局面が表れる可能性がある」とした。

*内容を追加します。

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