トルコリラ安対策で首相と中銀総裁が会談 

2015年3月9日(月)13時50分

[イスタンブール 8日 ロイター] - トルコのダウトオール首相は8日記者会見し、通貨リラの急落をめぐり、中央銀行のバシュチュ総裁その他の経済高官らと7日に会談を持ったことを明らかにした。

ニューヨークを訪問していた首相とババジャン副首相は帰国直後、アンカラの首相府でバシュチュ総裁や資本市場理事会(SPK)総裁、財務次官代行らと会談した。

ドル高に加え、エルドアン大統領による中銀批判によって中銀の独立性に懸念が広がったことで、通貨リラは先週、過去最安値を更新した。首相らは懸念を鎮めるため、ニューヨークを3日間訪問してファンドマネジャーや銀行関係者と会談していた。

首相は記者会見で、リラ安は国内市場の環境ではなくドル高が原因だと説明。バシュチュ総裁が今週前半にスイスで開かれる会議から帰国し次第、リラ下支えの方法についてさらに協議する方針を示した。

首相は外為市場での介入増額が一定の効果をもたらしているとしたが、追加策についての詳述は避けた。バシュチュ総裁とババジャン副首相がエルドアン大統領に状況を説明する計画も明らかにした。

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