原油価格回復、シェール減産に起因=クウェート石油相
2015年3月9日(月)13時49分
[ドバイ 日 ロイター] - クウェートのオメール石油相は7日、国際石油価格の反発は米シェールオイル企業の減産がきっかけだが、世界経済が低迷を続ける限り急上昇することはない、との見解を示した。訪問先のバーレーンで出席したエネルギー業界会議での発言を国営通信KUNAが伝えた。
石油相は、イラクやリビアの紛争など多くの要因が石油価格に影響していると説明。石油価格は今年回復する可能性があるが、1バレル=50─60ドル程度にとどまるかもしれないと述べた。
北海ブレント油の6日終値は60ドル弱と、1月半ばに付けた安値45ドルから回復している。
石油輸出国機構(OPEC)が昨年11月に減産を見送ったことについて質問されると、「敵対的な決断ではなく、バランスのとれたものだった」と説明。石油価格の下落はOPEC加盟国と非加盟国をひっくるめた全産油国の集団責任だと付け加えた。
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