東南アジア3ヵ国、企業の越境資本調達に向け協定締結

2015年3月3日(火)18時51分

[シンガポール 3日 ロイター] - シンガポール、マレーシア、タイの証券市場監督当局は、国境をまたぐ資本調達を可能にするための協定に署名した。東南アジア諸国連合(ASEAN)内の経済連携の強化に向けた取り組みの一環となる。

シンガポール金融管理局(MAS)とシンガポール証券取引所(SGX)が3日発表した共同声明によると、協定によって国境をまたぐ株式の売り出しや債券の発行に対する審査が簡素化される。

MASの資本市場担当アシスタント・マネージング・ディレクター、リー・ブーン・ジアップ氏は声明で「ASEANの証券発行企業は、審査プロセス簡素化の恩恵を受けることになり、ASEANの諸国をまたぐ資本調達が容易になる」とした。

声明によると、証券の発行を申請する企業の本拠がある国と発行市場がある国の当局は、申請後3─4カ月以内に同時に審査を終わらせる必要がある。また、申請企業が提出する目論見書はASEANの開示基準に適合する必要がある。

ASEAN諸国のなかで、この協定に署名したのはマレーシア、シンガポール、タイが初めて。声明によると、域内の他の諸国も準備が整い次第参加する見通し。

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