豪中銀が2.25%に金利据え置き、利下げ余地残す

2015年3月3日(火)14時24分

[シドニー 3日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の2.25%に据え置いた。一部アナリストは利下げを予想していた。

2月は25ベーシスポイント(bp)引き下げていた。

29人のアナリストを対象に実施したロイター調査では、15人が政策金利の引き下げを予想、14人が据え置きと見込んでいた。

据え置き決定を受け、豪ドルは急伸した。

スティーブンス総裁は、今回の会合で理事会は、前回の金融緩和を踏まえ、当面政策金利を据え置くことが適切と判断したと発表。今後、持続可能な需要の伸びを促進し、目標に沿ったインフレ率を達成するため、政策の追加緩和が適切となる可能性があるとし、理事会は今後の会合でそうした措置について判断していく、と明らかにした。

明確な緩和バイアスを示した背景には、豪ドルの上昇圧力を抑制する意図があると見られる。

市場は豪中銀が少なくとも、もう1度利下げを実施するとみている。ただ、市場が織り込む4月利下げの確率は、これまでの100%近くから、約60%に下がった。

JPモルガンのエコノミスト、トム・ケネディ氏は「今後は全ての理事会に気を配る必要がある」と指摘。タイミングに関しては5月が注目だとし、5月には金融政策声明や新たな消費者物価指数(CPI)見通しが公表されるため、豪中銀は政策行動の詳細を説明することができる、と述べた。

*内容を追加します。

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