英バークレイズ、15年の原油価格見通しを上方修正 

2015年3月2日(月)07時20分

[27日 ロイター] - 英金融大手バークレイズは27日、2015年の原油価格見通しを引き上げるとともに、需給をめぐる不透明感が払拭(ふっしょく)されていないことから、最近の相場上昇は一時的である公算が大きいとの見方を示した。

英国産標準油種北海ブレントの予想平均価格は1バレル=51ドルと、従来見通しの44ドルから上方修正。米国産標準油種のWTIについては、42ドルから46ドルに引き上げた。

バークレイズは、このところの相場回復を踏まえた「値洗い」を反映したと説明。その一方で、見解に基本的変化はないとして、今年第2四半期に北海ブレントが一段安の47ドルまで下落する可能性を指摘した。

バークレイズは調査リポートで「向こう数カ月間に、北米の寒波による石油需要増が解消し、異常に高い製油所稼働率が低下すると、原油への投資熱は減退する公算が大きい」と述べている。 バークレイズの最新予測では、北海ブレントとWTIの価格差が従来予想の2ドルから5ドルに拡大。米国内の在庫が予想を上回るペースで積み上がっていることを根拠に挙げている。

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