スウェーデン中銀総裁と副総裁対立、利下げ幅で=議事要旨

2015年2月26日(木)00時37分

[ストックホルム 25日 ロイター] - スウェーデン中銀の今後の利下げ幅をめぐり、イングベス総裁とオールソン新副総裁の意見が対立していたことが、25日公表の決定会合議事要旨で明らかになった。

中銀は2月中旬の決定会合で、政策金利をゼロからマイナス0.1%に引き下げるとともに、国債を買い入れる方針を発表。市場関係者を驚かせた。

この日公表された同会合の議事要旨によると、イングベス総裁はインフレ目標2%の達成のためにあらゆる手段を講じる意向を表明。

一方のオールソン副総裁はマイナス0.1%への利下げには懸念を示さなかったものの、金利を大幅なマイナスとするのは不可能との認識を示した。

中銀は議事要旨で、インフレ率が目標に近づかない場合は、一段の利下げと国債購入を実施する用意があるとしているが、オールソン副総裁は、多くの契約ではマイナス金利が想定されておらず、企業や市場の反応が懸念されると主張している。

議事要旨の公表を受け、スウェーデンクローナは対ユーロで9.50クローナに上昇。

スウェドバンクのアナリスト、クヌート・ハルベルグ氏は「追加利下げの余地は限られるようだ。追加利下げする場合は、おそらく10ベーシスポイント(bp)引き下げマイナス0.2%とし、そのあたりが底になるだろう」と述べた。

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