米高官、北朝鮮の核開発進展は「深刻な懸念」

2015年2月25日(水)16時37分

[ワシントン 24日 ロイター] - 米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は24日、北朝鮮が2020年までに最多で100基の核兵器を保有する可能性があるとする米研究所の報告を受け、同国の核開発の進展に「深い懸念」を表明した。

キム氏はワシントンで開催されたセミナーで、報告内容にはコメントできないとした上で、「当然のことながら、北朝鮮が引き続き核開発能力を拡大させていることは深刻な懸念だ」と述べた。

この報告書をまとめたのは、ジョンズ・ホプキンズ大学の米韓研究所。北朝鮮が現在保有する核兵器を10─16基と推計し、2020年までの保有数について3つのシナリオを提示した。

第一のシナリオは、技術開発の進展がもっとも少ない場合で、2020年までの保有数は20基と予想した。次のシナリオでは保有数は50基と予想。兵器が小型化され、新型の中・短距離弾道ミサイルへの搭載が可能になるとした。「最悪のシナリオ」では、保有数が最大100基に増加し、実戦配備も可能になるとの分析が示された。

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