スイス、ＵＢＳとクレディ・スイスの資本要件を厳格化へ

［チューリヒ　１８日　ロイター］ - スイス政府は１８日、国内２大銀行のＵＢＳとクレディ・スイスに対して、年末までに資本要件を厳格化すると表明した。危機の予防が狙い。

スイスの当局はこれまで、「大きすぎてつぶせない」問題への対応として、金融機関がシステム全体を脅かす規模まで肥大化することを防ぐ取り組みを積極的に進めている。

政府は声明で、「システム上重要な金融機関の経営体力をさらに強化し、事業再編あるいは秩序のある破綻が納税者の負担なく行われることを可能にするためには、追加の措置・調整が必要」と指摘。そのうえで、中央銀行と金融機関との話し合いによって法改正を準備し、年末までに提出すると表明した。

専門家委員会は昨年１２月、ＵＢＳとクレディ・スイスに対してレバレッジ比率の要件を引き上げるよう政府に提言していた。