1月豪就業者数が予想外の減少、失業率は6.4%に急上昇

2015年2月12日(木)11時39分

[シドニー 12日 ロイター] - 豪連邦統計局が発表した1月の雇用統計によると、就業者数は前月比1万2200人減で、予想外のマイナスとなった。失業率は6.4%で、前月の6.1%から急上昇、2002年8月以来の高水準だった。

就業者数は昨年11月と12月は順調なペースで増加していた。

就業者の内訳は、フルタイムが2万8100人減、パートタイムが1万5900人増。労働参加率は64.8%。

ロイターがまとめた市場予想は、就業者数が5000人増、失業率は6.2%だった。

コモンウェルス銀行のエコノミスト、ダイアナ・モージナ氏は「就業者数はコンセンサス予想を下回ったが、衝撃的だったのは失業率が6.4%に上昇したことだ」とし「われわれとしては、豪中銀が政策金利を3月に2%に変更する明白なサインだと考えている」と述べた。

豪中銀は、先週利下げした際、労働市場の弱さを理由に挙げた。

豪ドルは統計発表前の1豪ドル=0.7722米ドルから下落し0.7657米ドルをつけた。3月3日の次回会合での追加利下げ観測が広がり、インターバンク先物は急上昇している。

インターバンク先物市場では、3月に政策金利が引き下げられる確率を60%、4月の利下げ実施の確率を90%超と織り込んでいる。

*内容を追加します。

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