米国株式はS&Pが連日の最高値、アップルは軟調

2017年9月13日(水)06時59分

[12日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。金融株が上げを主導し、S&P総合500種は前日に続き終値での過去最高値を更新した。スマートフォン(スマホ)「iPhone」の新モデルを発表したアップルは軟調だったが、それでもナスダックは終値での最高値を付けた。

米朝間の緊張やハリケーン「イルマ」による経済損失を巡る懸念が後退し、リスク選好の動きが強まった。

米国債利回りが上昇したことで銀行株が買われ、金融セクターがS&P500の上げを主導した。一方、公益株や不動産株は軟調だった。

アップルは不安定な展開となり、一時は163.96ドルまで上昇する場面もあったが、結局0.4%安で引けた。この日発表した新型スマホ「iPhoneX」の発売日は11月3日と、一部投資家の予想より遅い時期となった。供給不足を懸念する声が聞かれる一方、利食い売りとの見方もあった。

ソラリス・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ティム・グリスキー氏は「アップルの製品への取り組みはどれもかなり良いが、大きなサプライズはなかった」と話した。

金融セクターは、米財務省が実施した10年債入札後に米10年債利回りが3週間ぶりの水準に上昇したことを受け、銀行株を中心に買いが入った。

ゴールドマン・サックスは2.2%高。成長プランを公表し、年間収入を最大50億ドル押し上げる可能性があるとの見方を示した。

マクドナルドは3.2%下落。調査会社が第3・四半期決算について慎重な見方を示したことが重しとなった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.71対1だった。ナスダックでも1.70対1で上げが下げを上回った。

米取引所の合算出来高は約58億9000万株で、直近20営業日平均の57億9000株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 22118.86 +61.49 +0.28 22090.56 22134.57 22087.09

前営業日終値 22057.37

ナスダック総合 6454.28 +22.02 +0.34 6448.81 6455.03 6429.54

前営業日終値 6432.26

S&P総合500種 2496.48 +8.37 +0.34 2491.94 2496.77 2490.37

前営業日終値 2488.11

ダウ輸送株20種 9544.55 +60.86 +0.64

ダウ公共株15種 742.12 -12.68 -1.68

フィラデルフィア半導体 1120.20 +4.74 +0.42

VIX指数 10.58 -0.15 -1.40

S&P一般消費財 714.66 +3.10 +0.44

S&P素材 350.64 +2.84 +0.82

S&P工業 587.53 +3.02 +0.52

S&P主要消費財 569.22 +0.78 +0.14

S&P金融 410.41 +4.91 +1.21

S&P不動産 203.50 -2.43 -1.18 <.SPLRCREC

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S&Pエネルギー 478.70 +2.47 +0.52

S&Pヘルスケア 961.72 +2.06 +0.21

S&P電気通信サービス 152.43 +2.06 +1.37

S&P情報技術 1017.29 +1.35 +0.13

S&P公益事業 276.69 -4.93 -1.75

NYSE出来高 7.67億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 19765 + 135 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 19725 + 95 大阪比

*内容を追加しました。

(ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

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