英求人市場、EU離脱で不透明感長期化へ=ペイジ・グループ

2017年7月11日(火)19時15分

[11日 ロイター] - 英国の人材派遣大手ペイジ・グループのスティーブ・インガム最高経営責任者(CEO)は11日、英国の求人市場が今後2年間低迷する可能性があるとの認識を示した。

英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感が影響する見通しという。

同CEOはロイターに「(離脱交渉が)続く限り、厳しい市場環境が続くと漠然と想定している。(交渉期間が)2年なら2年間だ」と発言。

「もちろん、当社の仕事は依然たくさんあるが、今後の成長開始を想定しているかというと、個人的には想定していない」と述べた。

特に多国籍企業が人材の採用に消極的になっているという。

同社の第2・四半期の粗利益は予想を上回る記録的な水準となったが、英国部門の粗利益は4.5%減の3660万ポンド(4720万ドル)だった。

英国の金融サービスの採用は15%減少したという。

複数の金融機関は一部の業務を大陸欧州に移す方針を示しているが、ペイジ・グループでは、大陸欧州の金融サービスの採用は大きく増えていないという。

同CEOは「バックオフィス部門で大規模なリストラが行われており、すでにインドや東欧などに多くの職が移されている」と述べた。

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