米国株式市場は反落、エネルギー・小売株に売り

2017年6月21日(水)06時24分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は、主要指数がそろって反落。原油価格の急落でエネルギー株が売られたほか、アマゾン・ドット・コムのアパレル事業拡大計画を受けて小売関連株が値下がりした。

複数の主要産油国の供給が増えたとの報道で石油輸出国機構(OPEC)などによる協調減産の効果が疑問視されて原油価格が約2%下げたため、エネルギー株が1.25%安となった。オニール・セキュリティーズのNYSEフロア部門ディレクター、ケン・ポルカリ氏は「市場参加者は原油価格のレンジを1バレル=45─55ドルと想定していたが、日増しに軟化している」と指摘した。

一般消費財株も1.25%下落。アマゾンが衣料品などを購入前に試すことができる新サービスを発表するとアパレル小売業の先行き懸念が広がり、関連銘柄が売られた。

取引終盤は、ダラス地区連銀のカプラン総裁が追加利上げに慎重になる必要があると発言したことで、順調な利上げにつながるほど米経済に力強さが出てくるかどうか投資家に不安が生じ、相場の下げ幅が拡大した面もあった。

レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルのチーフ投資ストラテジスト、ジェフリー・ソート氏によると、一部投資家はジョージア州の連邦議会下院補欠選挙の決選投票の行方を見定めようと取引を手控えた。

ソート氏は、与党・共和党候補が勝利するかどうかは、トランプ政権の成長政策実現の可否を占う試金石になるとの見方を示した。

セクター別に見ると、前日買われたハイテク株は再び軟調で0.8%安。半面、ヘルスケア株は0.3%高としっかりだった。

騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が2.48対1、ナスダックが2.28対1でいずれも下げが優勢。米取引所の合計出来高は約71億株と直近20営業日平均の68億6000万株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 21467.14 -61.85 -0.29 21521.25 21535.03 21464.24

前営業日終値 21528.99

ナスダック総合 6188.03 -50.98 -0.82 6229.62 6234.01 6186.94

前営業日終値 6239.01

S&P総合500種 2437.03 -16.43 -0.67 2450.66 2450.66 2436.60

前営業日終値 2453.46

ダウ輸送株20種 9303.82 -172.81 -1.82

ダウ公共株15種 734.68 +0.24 +0.03

フィラデルフィア半導体 1074.88 -13.04 -1.20

VIX指数 10.86 +0.49 +4.73

S&P一般消費財 714.52 -9.06 -1.25

S&P素材 340.18 -1.93 -0.56

S&P工業 585.81 -6.84 -1.15

S&P主要消費財 578.73 -2.18 -0.38

S&P金融 404.23 -3.30 -0.81

S&P不動産 200.61 -0.41 -0.20

S&Pエネルギー 479.55 -6.05 -1.25

S&Pヘルスケア 911.31 +3.02 +0.33

S&P電気通信サービス 158.09 -1.65 -1.04

S&P情報技術 954.87 -7.50 -0.78

S&P公益事業 274.06 +0.14 +0.05

NYSE出来高 8.13億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20205 + 5 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 20170 - 30 大阪比

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