円とアジア通貨の利便性向上へ、バーツとの直接交換を検討=財務省

2017年6月12日(月)18時59分

[東京 12日 ロイター] - 財務省は12日、関税・外国為替等審議会を開き、円とアジア通貨の利便性向上に向けた具体策を示した。タイは日本との貿易で、5割弱を円とバーツで決済していることを踏まえ、両通貨の直接交換市場の創設を模索する。

タイは非居住者のバーツ建て預金残高上限を最大3億バーツとしており、こうした規制の緩和が直接交換市場の実現に向けた鍵となる。財務省は、規制の撤廃も視野にタイとの協議に入りたい考え。

ただ、1990年代には円と韓国ウォンとの間で同様の試みを検討したが、実現しなかった経緯もある。

(梅川崇)

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