米・加・メキシコ首脳、NAFTA停止回避で合意=ホワイトハウス

2017年4月27日(木)14時08分

[ワシントン 26日 ロイター] - トランプ米大統領は26日、カナダとメキシコの首脳と電話会談し、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を目指すが、条約を停止する考えはないと明言した。ホワイトハウスが声明で明らかにした。

「トランプ大統領は現時点でNAFTAを終わらせないことに合意した。また3カ国の首脳は各国の利益となるようにNAFTAの再交渉を可能にするための手続きを迅速に進めることで合意した」としている。

声明によると、トランプ大統領は「交渉によってNAFTAを現状に即したものに修正することは名誉であり、ペニャニエト・メキシコ大統領とトルドー加首相と協議することは光栄だ。最終的な結果は3カ国をより強力にし良い状況にすると確信している」と述べた。

電話会談は「良い雰囲気で生産的」だったとしている。

これを受けてメキシコペソとカナダドルはアジア時間の取引で反発。ドルは対カナダドルで0.6%、対ペソで1%下落した。

ホワイトハウスの当局者はこれより先、トランプ氏と同氏の顧問らがNAFTAからの離脱に向けた大統領令を検討していると明らかにしていた。大統領就任100日目の29日に署名される可能性があったが、顧問らの間で意見が対立した。大統領令案の詳しい内容は現時点で不明。

メキシコ政府は大統領令案についてコメントはないとした。同国の外相は25日、悪い条件を受け入れるくらいなら交渉から外れる意向を示している。

カナダのフリーランド外相の報道官は26日、「NAFTAの交渉は現時点で始まっていない。カナダはいつでも交渉のテーブルにつく用意がある」と表明した。

*カテゴリーを変更し再送します。

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