米失業保険申請が改善、雇用市場の引き締まり示す

2017年4月14日(金)00時36分

[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日に発表した8日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1000件減の23万4000件だった。

市場予想の24万5000件を下回った。3月の雇用総計では就業者数の増加ペースが急減速したものの、労働市場が依然底堅いことを示した。

失業保険申請件数は3週連続で減っている。2月につけた44年ぶりの少なさとなる22万7000件に近い水準にある。

ハイフリクエンシー・エコノミクス(ニューヨーク)の米国担当チーフエコノミスト、ジム・オサリバン氏は「申請件数は低い水準にとどまっている。3月の就業者数の鈍化が天候要因であったことを示している」と述べる。

新規申請件数は30万件を切ると労働市場は力強いとされる。件数は110週連続でこの水準を下回っており、その期間は労働市場が今よりずっと小さかった1970年に記録して以来の長さとなる。失業率は4.5%と、労働市場は最大雇用状態に近づいている。

申請件数は、復活祭などの春の祝日の日程が前後するこの時期に乱高下する傾向がある。

週ごとの変動をならし情勢をより正確に反映するとされる4週移動平均は3000件減の24万7250件だった。

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