英中銀のホッグ副総裁が辞任、利益相反問題で

2017年3月14日(火)20時32分

[ロンドン 14日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は14日、ホッグ副総裁(銀行・市場担当)が辞任したと発表した。ホッグ氏は、兄弟が英金融大手バークレイズで戦略策定に関与している問題を巡り、利益相反の可能性を申告しなかったとして批判されていた。

ホッグ氏は2013年に英中銀に入り、1日付で副総裁に就任したばかりだった。

同氏は先週になって兄弟がバークレイズの戦略部門に勤務していることを明らかにした。

カーニー英中銀総裁は「ホッグ氏がこの状況で何が最善かを考えて下した判断を尊重するが、辞任を選んだことは非常に残念だ」との声明を発表した。

これに先立ち議会の委員会は14日、ホッグ氏は中銀副総裁にふさわしくないとする報告書を公表していた。

ホッグ氏はカーニー総裁らに宛てた書簡で、機密情報を漏らしたり不正に使用したりしたことはないと言明した上で、「しかし謝罪するだけでは十分でないと考える」と説明した。

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