中国不動産市場は安定推移へ、全国的な税導入を準備=住建省
2017年2月23日(木)14時11分
[北京 23日 ロイター] - 中国の陳政高・住宅都市農村建設相は23日、記者団に対し、第1・四半期の不動産価格が引き続き安定して推移するとの見通しを示した。
中国には住宅市場の安定を図る能力と手段があるとの認識も示した。
同相は「われわれは不動産市場が2017年に多くの矛盾や問題に直面すると認識している。不透明感が高まっている」と指摘した上で、「私はプラスの面がマイナスを上回ると信じている」と述べた。
これとは別に同省の陸克華次官が記者団に述べたところによると、中国は全国的な不動産税の導入に向けた準備作業を行っている。
当局による過去1年にわたる不動産市場の過熱抑制策を背景に1月の中国新築住宅価格は4カ月連続で伸びが鈍化した。
同次官は、不動産在庫削減への取り組みについて17年は昨年よりも効果が得られるだろうとし、今年も引き続き、市場における不正を取り締まる方針を示した。
また賃貸市場の規制に関する法案策定を加速させるとともに不動産開発会社に賃貸事業の運営を促すと述べた。
中国では2011年以降、重慶と上海の2都市で不動産税の試験プログラムが導入されている。
*内容を追加します。
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