米7月貿易赤字11.6%減、4カ月ぶり縮小 輸出10カ月ぶり高水準
2016年9月3日(土)03時34分
[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が2日発表した7月の貿易収支の赤字額は前月比11.6%減の394億7400万ドルだった。4カ月ぶりに赤字が縮小した。市場は427億ドルの赤字を見込んでいた。輸出額が10カ月ぶりの高水準となり、第3・四半期に入って米経済が上向いたことを示した。
6月の赤字額は当初発表の445億1000万ドルから446億5500万ドルに小幅ながら上方修正された。
7月のインフレ調整後の貿易赤字は582億7400万ドルだった。6月は645億4800万ドルだった。
個人消費や鉱工業生産、住宅建設の指標は底堅いことと合わせ、この日の貿易収支の数字は、米経済が上半期の1.0%成長の後に勢いを取り戻したことを示している。
7月はモノとサービスの輸出が1.9%増の1863億3200万ドルと、金額ベースで昨年9月以来の高水準だった。
欧州連合(EU)へのモノの輸出は9.5%減。うち英国向けは9.2%減った。中国向けは3.8%増加した。
輸入は0.8%減の2258億500万ドル。7月の原油価格は平均で1バレル=41.02ドルと、昨年9月以来の高値水準だった。原油価格は5カ月連続で値上がりしている。
中国からの輸入は2.4%増。政治的に問題になることが多い対中貿易赤字は1.9%増の303億3000万ドルだった。
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