7月の英企業、雇用が急激に悪化 EU離脱決定受け

2016年8月5日(金)09時28分

[ロンドン 5日 ロイター] - 英求人雇用連盟(REC)が5日発表した月例調査によると、7月の英企業の正規雇用は2009年5月以来の低水準に落ち込んた。6月23日の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決定したこと受け、英国の労働市場が急激に悪化したことが示された。

7月は正規雇用の初任給が過去3年余りで最低の伸び。

先行き不透明感から、企業が短期人員の採用により力を入れたことも分かった。

RECのケビン・グリーン最高経営責任者(CEO)は「英国の雇用市場は7月に急激に悪化した。正規雇用は2009年のリセッション(景気後退)以来となる水準まで低下した。国民投票後の経済の混乱が根本的な原因であることは間違いない」と分析。

その上で、国民投票の結果が英国の雇用に与える長期的な影響はまだ分からないため、単月のデータから結論を導くべきではないと指摘した。

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