米中古住宅価格が過去最高、販売戸数9年ぶり高水準

2016年7月22日(金)00時33分

[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が発表した6月の米中古住宅販売は年率換算で前月比1.1%増、前年比3%増の557万戸となり、2007年2月以来の高水準をつけた。住宅ローン金利の低下を受け購入者が増えており、在庫水準も低下。中間販売価格は過去最高を記録した。

エコノミストは548万戸への減少を予想していた。5月は551万戸と、従来の553万戸から若干下方修正された。

米連邦準備理事会(FRB)が利上げに慎重になるとの見方から住宅ローン金利は6月は2013年以来の水準に低下。同月23日に英国が欧州連合(EU)からの離脱を決定したことを受け、米住宅ローン金利は一段と低下した。

NARのエコのミススト、ローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利の低下で初めての住宅購入者が増えた可能性がある」としている。NARによると、6月は初めての住宅購入者の割合が全体の33%を占め、約4年ぶりの高水準となった。

地域別では中西部が3.8%増、西部が1.7%増。南部は横ばい、北東部は1.3%減となった。

在庫は前月比0.9%減の212万戸。在庫比率は4.6カ月。前月は4.7カ月だった。

在庫水準の低下を反映し価格は上昇。販売価格中央値は前年比4.8%上昇し、24万7700ドルと過去最高を記録した。

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