ドル/円小幅安、米年内利上げ公算低いとの見方で=NY市場
[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場は、値動きが荒くなる中、ドルが円など一部通貨に対して小幅安となった。
6月の米雇用統計は予想以上に堅調な内容となったが、連邦準備理事会(FRB)が年内利上げに踏み切る公算は低いとの見方が根強かった。
終盤の取引で、ドル/円
ポンド/ドル
6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が28万7000人増え、昨年10月以来の大幅増となった。5月分は当初発表の3万8000人増から1万1000人増に下方修正された。
雇用統計発表後、ドルは円に対して上昇、対ユーロで2週間ぶり高値、対スイスフランで5週間ぶりの高値をつけた。ただその後、ドルは対円でおおむね安めに推移した。
CMEグループのフェドウォッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物は年内はもとより、来年の大部分で利上げの可能性を織り込んでいない。来年6月会合での利上げ確率は28.2%に過ぎない。
フォレックス・ドットコムの通貨ストラテジスト、ジェームス・チェン氏は「FRBに利上げが妥当と納得させるためには、非農業雇用者数など今後数カ月間の経済指標が、前向きな内容を示し続ける必要がある」と話した。
ドル/円相場については「日本側が介入を行うリスクという点で、100円という心理的節目が、主要な境界線と市場関係者らが長く捉えてきた」と指摘する。
ユーロ/ドル
来週のポンド相場について、著しい下振れリスクを指摘する声も聞かれた。英中銀の金融政策委員会が、追加緩和に向けた準備を進める可能性も意識されている。
BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏は、ポンド/ドル相場は底を打つには程遠い状況と語った。
ドル/円 NY終値 100.53/100.56
始値 100.47
高値 101.24
安値 100.05
ユーロ/ドル NY終値 1.1052/1.1057
始値 1.1063
高値 1.1112
安値 1.1003
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