スペイン景気回復、不透明な政治情勢がリスク=中銀
2016年6月4日(土)00時45分
[マドリード 3日 ロイター] - スペインの中央銀行は、過半数を獲得した政党がなかった昨年12月の総選挙後の政治的不透明感について、経済政策の停滞で成長に悪影響が及ぶ可能性があるとの認識を示した。
3日、年次報告を公表した。中銀は「現在の政治状況に伴う不透明感で、経済政策の道筋や、将来の成長率改善を狙った、必要性の高い構造改革実行をめぐって疑念が強まっている」と指摘した。
失業状況の改善や財政再建続行、民間・海外債務の削減、生産性向上などの懸案課題に取り組めば、中長期の成長期待が改善するとした。
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