米自動車販売、5月は6%減 セダンの販売低調

2016年6月2日(木)08時15分

[デトロイト 1日 ロイター] - 主要自動車メーカーが発表した5月の米自動車販売は前年同月比6%減少し、季節調整済の年率換算では1745万台だった。セダンの販売が低調だったことや、販売日数が2日少なかったことが響いた。

4月は季節調整済の年率換算で1742万台だった。

メーカー別では、ゼネラル・モーターズ(GM)が18%減の24万0450台。アナリスト予想よりも大幅な落ち込みとなった。

フォード・モーターは6%減の23万5997台。ただしピックアップトラックのFシリーズの販売は9%増と好調だった。

その他、トヨタ自動車は9.6%減の21万9339台。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は1.1%増の20万4452台。ホンダは4.8%減の14万7108台。日産自動車は1.0%減の13万3496台。

韓国の現代自動車の販売台数は約12%増。スポーツ用多目的車(SUV)が好調だった。

傘下の起亜自動車は約1%増。

米国全体では、セダンの販売が振るわない一方、トラックとSUVが引き続き人気だった。

大半のアナリストは、5月は販売日数が2日少なく、週末が1週少ないことから販売減を予想していた。そのため、5月の販売減が今後の販売低迷の始まりとみる向きは少ない。

IHSオートモーティブのアナリスト、ステファニー・ブリンリー氏は「今年も記録的な販売台数になるとの見通しは変わらない。5月のデータはそれ以外のことを示していない」と指摘。経済ファンダメンタルズは依然底堅く、金利も低いと語った。

*内容を追加しました。

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