米国株は小幅安、ゼロックスの下げきつく
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は小幅安。原油価格が値下がりするなか、エネルギー関連株に売りが出た。ゼロックスは決算内容がさえず下げがきつかった。
エネルギー株は全体に売られがちで、S&Pエネルギー株指数は1.1%安とセクター別で最大の下げ幅だった。
四半期決算で売上高が減少したゼロックスは13.3%急落し、1日としては2009年9月以来の下げ幅となった。
S&P総合500種は過去10週のうち8週で上昇し、史上最高値近辺で推移しているだけに、決算内容がさえず、米利上げ見通しがくすぶる中で買い上げる材料に乏しかった。
米連邦準備理事会(FRB)は26─27日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くとみられるが、景気の見通しを引き上げて将来の利上げの可能性を残すかもしれない。
リバティービュー・キャピタル・マネジメントのリック・メクラー社長は「大きく売り込まれたわけではないが、(S&P総合500種の)最高値更新は難しい。決算や経済指標が好調が続かないからだ」と指摘。最近のドル安は数少ない買い材料の1つだが、世界的に利下げが進む中で米国は利上げが予想されており、ドルがさらに下げるかどうかはっきりしないとした。
製薬のペリゴは18%安。通期の実質利益見通しを引き下げたことが嫌われた。
米司法省はケーブルテレビ大手チャーター・コミュニケーションズによる同業タイム・ワーナー・ケーブル(TWC)の買収を承認。タイム・ワーナ・ケーブルは4.1%、チャーターは4.6%それぞれ上昇した。
半面、新聞・出版のトリビューン・パブリッシングは53%急伸。同業のガネットがトリビューンに買収を提案した。ガネットは6.5%上昇した。
3月の新築1戸建て住宅販売が市場予想に反して減少したため住宅関連銘柄は全般に売られ、住宅株指数は0.7%下げた。
下げ銘柄数と上げ銘柄数の比率はニューヨーク証券取引所では2.04対1、ナスダックでは1.71対1。
米取引所の合算出来高は60億株弱で、直近20営業日の平均である69億株を下回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 17977.24 -26.51 -0.15 17990.94 17990.94 17855.55
前営業日終値 18003.75
ナスダック総合 4895.79 -10.44 -0.21 4891.48 4904.87 4878.37
前営業日終値 4906.23
S&P総合500種 2087.79 -3.79 -0.18 2089.37 2089.37 2077.52
前営業日終値 2091.58
ダウ輸送株20種 7990.35 -95.63 -1.18
ダウ公共株15種 641.62 +2.10 +0.33
フィラデルフィア半導体 665.32 -3.71 -0.55
VIX指数 14.08 +0.86 +6.51
S&P一般消費財 631.84 +0.97 +0.15
S&P素材 294.80 -1.82 -0.61
S&P工業 487.18 -2.97 -0.61
S&P主要消費財 535.52 +3.81 +0.72
S&P金融 316.73 -0.92 -0.29
S&Pエネルギー 494.56 -5.40 -1.08
S&Pヘルスケア 827.80 -3.08 -0.37
S&P電気通信サービス 165.76 +0.51 +0.31
S&P情報技術 721.68 -1.02 -0.14
S&P公益事業 240.82 +0.45 +0.19
NYSE出来高 8.83億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 17500 + 50 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 17455 + 5 大阪比
*内容を追加しました
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