米2月卸売在庫は0.5%減、2年9カ月ぶりの大幅マイナス
2016年4月9日(土)00時28分
[ワシントン 8日 ロイター] - 米商務省が8日発表した2月の卸売在庫高は前月比0.5%減と、2013年5月以来、2年9カ月ぶりの大幅なマイナスとなった。市場予想は0.1%減だった。米経済が第1・四半期に予想よりも大きく落ち込んだことを示唆した。
前月の数字は当初発表の0.2%増から0.2%減へと下方修正した。
在庫は国内総生産(GDP)を構成する重要な要素となる。GDP算出に使われる自動車を除く卸売在庫は2月に0.4%減った。
ここ数年、第1・四半期の経済成長は軟調だ。多くのアナリストらは、指標の季節調整の計算方法に問題があるのではないかと考えるようになっている。
ただ、第1・四半期の在庫の弱含みは、第2・四半期に企業が在庫を増やし、経済が持ち直す可能性を示している。
エコノミストらは総じて、第1・四半期のGDP成長率が1%増を割り込むとみている。昨年第4・四半期は1.4%増だった。
この売り上げのペースで在庫を使い切るまでの期間(在庫に対する売上高の比率)は前月の1.37カ月から1.36カ月に減った。
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