ポルトガル国債、年内ECB買い入れ対象除外も=シンクタンク

2016年4月9日(土)00時20分

[ロンドン 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が実施している債券買い入れプログラムについて、年内にポルトガル国債が買い入れ対象から除外される可能性があることがブリュッセルのシンクタンク、ブリューゲルの試算で明らかになった。

ECBは将来的に債務再編が行なわれる場合などに備え保有する国債に上限を設定しているが、ブリューゲルによると、ポルトガル国債について7月から12月の間に限度に達する可能性がある。

月内に予定されているポルトガル国債の格付け見直しで同国が唯一の投資適格級格付けを失えば対象から外されるが、ECBが保有上限を引き上げる兆候は出ていないことなどから、ブリューゲルは投資適格級格付けが維持されたとしても、同国国債がECBの買い入れの対象とされる期間は残り少ない可能性があると指摘している。

ただ、ブリューゲルのリサーチ・フェロー、グレゴリー・クレイス氏は「ECBがポルトガル国債を買い入れ対象から外したとしても、買い入れプログラムの運用自体が変わることはない」としている。

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