3月米自動車販売3.2%増、各社予想届かず 復活祭連休など影響
[デトロイト 1日 ロイター] - 調査会社オートデータがまとめた3月の米自動車販売は、前年同月比3.2%増の160万台となり、伸びは市場予想の約7%増を大きく下回った。セダン車需要が低迷したほか、通常は4月となる復活祭(イースター)の連休が3月に早まったことでディーラーへの客足が鈍ったことが足かせとなった。
年率換算では1657万台。市場予想は1700万台━1750万台だった。
3月は売れ筋車種がセダン車からSUV(スポーツ多目的車)、トラックへとシフトしている現象が顕著となった。SUVを含む小型トラックが販売全体に占める割合は56.9%と、前年の52.7%から上昇した。小型トラックが11.4%増となる一方、乗用車は5.9%減った。
3月単月では軟調だったが、比較的金利が低いことに加え、ガソリン安や力強い雇用の伸びが追い風となり、2016年通年ではSUVやピックアップトラックを中心に好調な販売が見込まれている。
主要メーカーでは、フォード・モーターと日産自動車を除き、全社が市場予想に届かなかった。
トヨタ自動車は2.7%減の21万9842台。アナリストは約6%増の約23万9000台だった。
ホンダは9.4%増えたが、予想の17%増を大きく下回った。
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は8%増の21万3187台、予想は22万━22万9700台。
ゼネラル・モーターズ(GM)は0.9%増の25万2128台。フォードの販売実績を約2600万台下回った。伸びも市場予想の3%増に届かなかった。
一方、フォードは8%増え、市場予想をわずかに上回った。米販売責任者のマーク・ラニーブ氏によると、販売価格は平均で約1600ドル値上がりした。
日産自は13%増。全体の流れに反し主力のセダンが好調で、予想の11%増を上回る伸びとなった。
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