全国消費者物価2カ月連続で前年比ゼロ%、都区部はマイナス幅拡大

2016年3月25日(金)09時50分

[東京 25日 ロイター] - 総務省が25日公表した2月の全国消費者物価指数は、指標となる生鮮食品を除いたコアCPIが2カ月連続で前年比横ばいとなった。先行指標とされる東京都区部のコアCPIは3月に前年比0.3%低下した。ガソリンや電気代の下落で2月の0.1%低下からマイナス幅が拡大しており、今後の全国の物価動向にも影響しそうだ。

2月の全国消費者物価は、テレビや婦人スーツ、外国パック旅行、生鮮食品を除く食料などが前年比で上昇した一方、電気代(前年比7.6%下落)、ガソリン(同15.8%下落)は大幅なマイナスとなった。

3月都区部消費者物価も電気代が前年比で13.7%、ガソリンが同21.6%とそれぞれ大幅に下落し、マイナス幅を拡大したことが指数を押し下げた。生鮮食品を除く食料もプラス幅が縮小した。

一方、コアCPIからエネルギーを除いたコアコアCPIは、2月全国が前年比0.8%上昇、3月都区部が同0.6%上昇となり、ともに前月からプラス幅が拡大した。総務省は「エネルギーを除けば物価は上昇基調にある」との見方を維持している。

(竹本能文 編集:山川薫)

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