前場の日経平均は小反落、手掛かり不足で薄商い

2016年3月23日(水)12時09分

[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比6円73銭安の1万7041円82銭と小幅に反落した。外為市場での円高一服が投資家心理の落ち着きにつながり、1万7100円台を回復する場面があったが、上値は重く、小幅安に転じた。

年度末接近で需給の引き締まりが期待され、地合いは底堅いものの、手掛かり不足との見方が多い。前場の東証1部の売買代金は8339億円と低水準にと泊まった。

ドル/円が1ドル112円台前半で推移するなか、日経平均は前日終値を挟んで一進一退となった。電気・ガスや小売、不動産、建設など内需セクターが堅調に推移する一方、自動車や電機など外需株への物色の広がりは限られた。市場では「これ以上、買い進むとテクニカル上の過熱感が意識されやすい。配当落ち後の処分売りも警戒される」(T&Dアセットマネジメント運用統括部長の山中清氏)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり804銘柄に対し、値下がりが986銘柄、変わらずが158銘柄だった。

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