ドル上昇、日本当局の円高対応に関心=NY市場

2016年3月19日(土)08時13分

[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場は、前日に1年5カ月ぶり安値をつけたドル/円が上昇した。日本当局が円高にどう対応するかに注目が集まった。

ドルは、大半の主要通貨に対しても上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が世界市場動向に慎重な見方を示し、ドルが2日連続で売られていたが、ショートカバーが入った。

ドル/円は0.3%高の111.75円。前日安値の110.65円からさらに値上がりした。ただ週間では約2%安で、5週間ぶりの大幅下落となった。

主要6通貨に対するドル指数は0.4%上昇した。

ただアナリストらは、ドルの勢いが短期間に増す可能性に疑問が残ると話す。ドル指数は週間で1%超値下がりして、3週連続の下落となった。

ユーロ/ドルは前日、5週間ぶり高値となる1.1342ドルをつけたが、この日は0.45%安の1.1265ドル。週間では1%超上昇した。

ドルは、複数の新興国通貨に対しても安値から反発した。

ドルは、原油関連とされるメキシコペソ、ロシアルーブルに対し、それぞれ0.2%、0.25%高。対コロンビアペソでも0.1%上昇した。

ドルはただ、これら通貨に対し週間で下落、年初来安値近辺にとどまった。

UBSは、ドル/円相場の短期見通し(3・6カ月目標)を引き下げた。UBSのアナリストらはメモで「利上げに対するFRBの慎重姿勢を再確認するなか、ドル/円相場の回復がより緩やかなものになるとみている」と分析した。

ドル/円 NY時間終値 111.61/111.62

前営業日終値 111.41

ユーロ/ドル NY時間終値 1.1269/1.1276

前営業日終値 1.1314

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