米2月ISM非製造業指数は小幅低下、雇用2年ぶりの節目割れ

2016年3月4日(金)04時37分

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が発表した2月のISM非製造業総合指数(NMI)は53.4と、前月の53.5から小幅低下した。ただ市場予想の53.2は上回った。

同指数は50が景況拡大、悪化の分岐点となる。

一方、内訳の雇用指数は49.7と、前月の52.1から2.4%ポイント低下。2014年2月以来初めて節目の50を割り込んだ。

だが過去にも雇用指数が低下しながら、労働市場全体の悪化にはつながらなかった経緯があり、エコノミストは深読みは避けるべきとしている。

キャピタル・エコノミクスの米経済エコノミスト、ポール・アシュウォース氏は「一見すると懸念材料だが、以前にも同様の状況があった。また他にはサービス部門の雇用減速を示す兆候は見られない」と述べた。

一方、マークイットが発表した2月の米サービス購買担当者景気指数(PMI)改定値データでは、雇用指数は堅調さを維持した。ただ全体のサービスPMIは、北東部を襲った大雪が重しとなり約2年半ぶりの低水準となった。

ISMデータでは、景気指数は57.8と、前月の53.9から上昇し、予想の54.0を上回った。

新規受注指数は55.5と、前月の56.5から低下。価格指数は46.4から45.5に低下した。

*内容を追加しました。

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