1月の米建設支出、8年3カ月ぶり高水準

2016年3月2日(水)01時10分

[ワシントン 1日 ロイター] - 米商務省が1日に発表した1月の米建設支出(季節調整済み)は前月比1.5%増の1兆1400億ドルと金額ベースで2007年10月以来8年3カ月ぶりの高水準となった。民間、公共部門がともに伸びた。米経済が昨年第4・四半期に減速した後、勢いを取り戻してきたことを示す最新の兆しとなった。

市場予想は0.4%増だった。前年同月比は10.4%増加した。

前月の数字は当初発表の0.1%増から0.6%増に上方修正された。

個人消費や雇用市場、工業生産、耐久財受注などの好調な指標と合わせ、建設支出の数字は米経済が第1・四半期に加速したことを示唆する。昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は年率換算で1.0%増に落ち込んでいた。

第1・四半期GDPの現在の市場予想は最大で2.7%増。この日発表された建設支出が好調だったことで、エコノミストらは予想を引き上げる可能性がある。

民間の建設支出は前月比0.5%増加し、金額ベースで07年11月以来の高水準となった。うち、工場やオフィスを含む住宅以外の建設が1.0%増えた。住宅建設は前月から横ばいだった。

公共部門の建設支出は4.5%増と10年9月以来の高水準となった。内訳は、公共部門に占める割合が最も大きい州・地方政府が4.4%増加した。連邦政府も5.8%増だった。

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