円が対ユーロ・ドルで上昇、株・原油安で逃避買い=NY市場

2016年2月20日(土)08時50分

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円がドル、ユーロに対し大幅上昇した。世界経済をめぐる懸念を背景とする世界的な株安や原油相場の値下がりを受け、安全資産とされる円が買われた。

ドルはほぼ全面安の展開となった。朝方発表された1月の米消費者物価指数(CPI)統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが4年5カ月ぶりの大幅な伸びとなったが、材料視されなかった。株・原油安でドルの投資妙味が薄れたという。

円は対ユーロで2年半ぶり、対ドルで1週間ぶり高値に上昇。直近ではユーロに対し0.4%高の125.32円、ドルに対し0.6%高の112.59円をつけた。

ユーロ/ドルは0.2%高の1.1018ドル。ただ週間では昨年11月第3週以来の大幅下落となる見込み。前日公表された1月開催の欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨を受けて、3月の追加緩和観測が高まっており、ユーロは売られやすい地合いとなっている。

欧州連合(EU)首脳が英国のEU離脱回避に向けた改革案を協議する中、ポンドは対ドルで上昇した。オランド仏大統領が合意への期待を表明したことが支援した。

ドル/円 NY時間終値 112.63/112.65

前営業日終値 113.23

ユーロ/ドル NY時間終値 1.1129/1.1135

前営業日終値 1.1101

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