113円前半に急伸、FRB議長証言ハト派的との見方=NY市場

2016年2月11日(木)06時54分

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 10日のニューヨーク外為市場で円相場がドルに対して急伸。当初は売られる場面もみられたものの、その後反発に転じ、EBSによると、一時1ドル=113.10円まで値上がりした。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長がこの日下院金融委員会で行った証言がハト派的と受け止められるなか、円への逃避買いが膨らんだという。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、キャシー・リアン氏は「証言終了にかけて市場心理は完全に変わった」と指摘。「3月利上げの可能性は急激に低下したと投資家は認識している」と述べた。

イエレンFRB議長は、金融情勢の引き締まりや中国をめぐる不透明感などが米経済に対するリスクとなる恐れがあるとの認識を示しながらも、FRBが12月に開始した金融引き締めサイクルを覆す必要が出てくる公算は小さいと語った。

CMEグループのFEDウオッチによると、フェデラル・ファンド(FF)金利先物が織り込む3月の利上げ確率は6%未満となっているほか、年内の利上げ確率も37%程度にとどまっている。

ドル指数は0.3%安の95.803。

欧州の銀行セクターをめぐる懸念からユーロは対ドルで当初値下がりしていたものの、その後上昇に転じ1.1295ドル。

ドル/円 NY時間終値    113.34/113.37

前営業日終値    115.09

ユーロ/ドル NY時間終値 1.1287/1.1293

前営業日終値 1.1294

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