日米欧中銀の不適切な金融政策で経済・市場が混乱=グロス氏

2016年2月4日(木)04時28分

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 著名債券投資家でジャナス・キャピタル・グループのビル・グロス氏は、国際金融市場や世界経済に主要中銀による不適切な金融政策の影響が出ており、低金利やマイナス金利で事態は今後悪化する一方との認識を示した。最新の投資見通しで述べた。

米連邦準備理事会(FRB)や日銀、欧州中央銀行(ECB)などの主要中銀は、低金利により金融市場の富が最終的には実体経済にも波及すると確信しているようだとし、モデルベースの中銀は「混乱の度を増している」と指摘した。

その上で「これまで彼らがどれだけ成功しているのか常識的に問いたい。日本経済はなぜ数十年に及ぶゼロ金利にも反応しなかったのか。なぜ米実質成長率は金融危機を受けた景気後退後も平均2%にとどまるのか」とし、主要中銀の金融政策に否定的な考えを示した。

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