米IBM、第4四半期売上高は8.5%減 2016年もドル高が圧迫へ
2016年1月20日(水)09時00分
[19日 ロイター] - 米コンピューターサービス大手IBMが発表した第4・四半期決算は、ドル高とIT(情報技術)支出の低迷が重しとなり、売上高が前年同期比8.5%減の220億6000万ドルとなった。
トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想220億2000万ドルは上回った。
為替調整後の売上高は2%減。
純利益は44億6000万ドル(1株当たり4.59ドル)で、前年同期の54億8000万ドル(同5.51ドル)から減少した。
一時項目を除いた1株当たり利益は4.84ドル。アナリスト予想平均の4.81ドルを上回った。
2016年通年については、調整後の利益が少なくとも1株当たり13.50ドルになるとの見通しを示した。トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想平均は同15ドル。
IBMは売上高の半分以上を海外市場で稼いでいる。ドル指数は昨年9%超上昇し、今年は3.4%上昇すると予想されている。
シュローター最高財務責任者(CFO)は、ドル高を受けて15年の売上高が70億ドル、第4・四半期の利益が3億ドルそれぞれ減少したと述べた。16年の税引き前利益も為替変動により13億ドル減少するとの見通しを示した。
FBRキャピタル・マーケッツのアナリスト、ダニエル・アイブス氏はロイターに対し、「テクノロジー業界の投資家は、ロメッティ最高経営責任者(CEO)がどのようにして状況を変えられるかに注目している」と述べた。
IBM株は19日の時間外取引で3%安。同日の通常取引終了時点で、同株価は過去12カ月で18.5%値を下げていた。
*内容を追加しました。
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