トヨタ、16年世界販売は前年並み計画1011万台 新興国の低迷続く
[東京 16日 ロイター] - トヨタ自動車は16日、2016年暦年のグループ(ダイハツ工業、日野自動車を含む)世界販売について、1011万4000台を計画すると発表した。3年連続で1000万台超えとなるが、4年ぶりに前年を割り込む15年実績見込みと比べ0.2%増とほぼ横ばい。
国内や米国などでは堅調な一方、経済減速が続く一部の新興国などで減少すると見込んでいる。
国内の販売計画は223万1000台で、15年見込みからは3%ほど伸びる見通し。市場は前年並みを想定し、12月9日に発売したハイブリッド車「プリウス」などの新型車を中心に寄与するほか、17年春の消費税引き上げ前の駆け込み需要や自動車税制の影響を一定程度織り込んだ。
海外販売は788万4000台と15年見込みからは1%減少すると想定する。ガソリン安でスポーツ用多目的車(SUV)など大型車が好調な米国、西欧は堅調とみるものの、主にタイ、インドネシアなどでの低迷が続く上、原油安の影響を受ける中近東などでも落ち込む見通し。
15年のグループ世界販売は計画の1012万台を下回り、前年比1%減の1009万8000台程度の着地とみている。このうち、軽自動車税の増税などが響いた国内は同7%減の216万1000台、海外は793万8000台と前年並みを見込んでいる。
一方、トヨタと首位を争っていた独フォルクスワーゲン(VW)グループ
*内容を追加しました。
(白木真紀)
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