ロイター調査:ECB、来年QE拡大に踏み切る確率は2割程度
2015年12月7日(月)23時47分
[7日 ロイター] - ロイターが7日、欧州の短期金融市場参加者18人に行った調査によると、欧州中央銀行(ECB)が来年、資産買い入れプログラムの規模拡大に踏み切る確率は2割程度と予想されている。
ECBは3日開催した理事会で、中銀預金金利を引き下げるとともに、資産買い入れプログラムの6カ月延長を決めたが、市場では最低限の措置にとどまり期待外れとの見方が広がった。また関係筋は、ドラギECB総裁が理事会前に意図的に緩和期待を引き上げ、これが裏目に出て理事会内から批判が出たと指摘した。
あるトレーダーは「ドラギ総裁は自らの意向を押し通すことができなかった。統計内容が著しく悪化しないかぎり、今後はもっと難しくなるだろう」と述べた。
18人中3人は、資産買い入れプログラムの拡大確率が50%と予想。また2人はゼロ%とした。
- 1/1