ECB追加緩和、市場の期待に応えるためのものではない=総裁

2015年12月5日(土)08時14分

[フランクフルト 4日 ロイター] - ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は、追加緩和の決定は中銀の目標達成を目指したもので、市場の期待に応えるためのものではないとの認識を示した。ニューヨークでの講演後、質疑応答で述べた。

ECBは前日の理事会で中銀預金金利を引き下げるとともに、資産買い入れプログラムの6カ月延長などを決定。だが、より大胆な措置を見込んでいた市場の失望を招き、欧州株は急落していた。

ドラギ総裁はエコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークで行った講演で「われわれは現在、インフレ目標達成に向けた措置を導入しており、必要に応じて将来的に一段の措置を導入できるため、2%のインフレ目標を遅延なく達成できると確信を持って言える」と発言。

市場で失望感が広がったことについて、「一連の措置は市場の期待に応えるためのものではなかった」とし、ECBが決定を下すにあたり市場の期待は重要な要素ではなかったことを示唆した。

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