ロイター調査:プライマリーディーラー17社中15社、12月米利上げを予想

2015年11月7日(土)04時56分

[6日 ロイター] - 10月の米雇用統計の発表を受けてロイターが実施した米プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)調査によると、17社中15社が米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに踏み切ると予想した。

10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、FRBが12月利上げの可能性を明言したことに加え、雇用統計が予想を大きく上回る内容となったことで、12月の利上げ観測が強まった。

9月中旬に実施した調査では、年内利上げを予想したのは17社中12社だった。

ノバスコシア銀行のエコノミスト、デレク・ホルト氏は「FRBが12月の利上げを見送るには高いハードルが存在する」と指摘。11月の雇用統計がかなり弱い内容になるか、国際リスクに起因する「著しい市場混乱の再来」がなければ、12月の利上げは堅いとみる。

バークレイズの米経済分析部門責任者、マイケル・ギャパン氏は自動車販売やサービス関連指標に加え、雇用統計も極めて堅調な内容となり、「米経済は依然底堅く、世界経済の逆風をかわしていることがあらためて浮き彫りになった」と話す。同氏は12月利上げめぐり、前月に急速に確信を深めたとし、利上げ開始予想を来年3月から12月に前倒しした。

12月の利上げ予想確率は中央値で80%となった。

2016年末時点のフェデラルファンド(FF)金利予想は1.125%。9月初旬時点の予想は1.375%だった。

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